よくあるご質問

ID:152

なぜ、添加物を使うのですか。

食品添加物には、食品の製造に不可欠なもの、食品の保存性を向上させるもの、品質を向上させるもの、嗜好性を向上させるもの、栄養価を補充強化するものがあります。たとえば、酸化防止剤は保存性の向上に、調味料や香辛料などは食品の嗜好的価値の向上に、乳化安定剤や結着補強剤は食品の品質の安定・向上に役立っています。
食品添加物の使用目的は次のとおりです。

調味料について
調味(味付け)が目的で食品の風味を高め魅力を増す働きがあります。味覚の向上や酸味や苦味の緩和が目的です。

結着補強剤(リン酸塩(Na))について
ハム・ソーセージの保水性・結着性を向上させる目的で用います。食感、風味、色調を高め品質を向上させる働きがあります。お肉は加熱すると肉に含まれる水分が肉から流れ出て、ぱさついた食感になってしまいます。ハム・ソーセージはお肉が原材料ですので、リン酸塩(Na)を使用することにより、お肉の水分を保つことができ、保水性と肉の弾力が高まり、軟らかい食感になります。

保存料(ソルビン酸)について
ハム・ソーセージの保存性の向上を目的に用いられます。細菌やカビ等の微生物の増殖を抑え、腐敗・変敗を防止します。

pH調整剤(フマル酸)について
保存性向上の目的で使用します。pH値を下げることにより、細菌の増殖を抑え、保存効果を高めます。

酸化防止剤(ビタミンC)について
酸化防止の目的で使用します。ハム等は、空気(酸素)にふれると酸化されて変色し、きれいなピンク色が、やや緑がかった色に変化してしまいます。この酸化を防ぎ、変色と風味の劣化を防止しているのがビタミンC(酸化防止剤)です。

着色料について
食品を着色する目的で使用します。見た目の「おいしさ」を改善し、食欲を増進させる働きがあります。ハム・ソーセージによく使われる着色料としては、コチニール色素などがあります。

乳化安定剤(カゼインNa)について
一般的には乳化剤と呼ばれ、食品に乳化、消泡などの目的で使用します。ソーセージ製造時に赤肉と脂肪の乳化を助け、品質を安定に保つために使用されます。
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